DAY2 Part1(メダン〜シメルー島キャンプ到着)

そんな騒音で苦しい夜も明けはじめ、早朝より出発準備を開始する。
山形を出発してからなんだかんだで忙しく行動していて、てっちゃんは若干お疲れ気味のようだ。
でも、これだけ一緒に行動をともにしてみると、今まではしなかったような話もでてきたり、
意外な一面も見えたりするのが、すごく新鮮で、numa!なんて普段めったに会わないのでなおさら。
そんなことでも、すでにこのTripは実に楽しく感じるものです。
てっちゃんは朝起きてすぐひげそり開始。
はじめからこのTripでは、ひげをそろうと決めていたようだ。
よーく考えてみたらそりゃそーで、
このひげ面にやけど級の日焼けなんてしたら、
笑える顔ができることは容易に想像できるもん。
ガイドのフェルリと待ち合わせのAM5:00にロビーに行くと、
もうすでにいろんなお客も起きてきていて意外と盛り上がっている。
仕事終わりの妖艶なマッサージ嬢、
現地人をお持ち帰りしてきた白いゲージン、
お客と待ち合わせの現地ガイド。
早朝から熱気むんむんだが、みんな長袖きている人も多い。

我々のガイドは見事に30分以上の遅刻をメイク。
さすがに30分超えると不安になるもので、飛行機乗り遅れたら、絶対マッサージだな!
と思っていたら、ひょいとフェルリが現れた。
到着した国際線のターミナルとは違う、国内線のターミナルに送られる。
まだ夜明け前だというのに結構なにぎわい。
荷物を運びたがるポーター達も朝から活発に荷物をとろうとする。
荷物のX線審査の前で、フェルリが止まり、
自分はここまでしか行けないんだと。

今から空港内まで入れるパスを
持ってるやつが来るから待つようにと。

また待つこと数十分。
超色黒の強面なやつが現れた。
どうやらこいつがそのパスを持っているガイドのようだが、
黒の革ジャン着ていて、超びっくり!

この国の革ジャンはひとつのステイタスなのか!?
ここでフェルリとはバイバイ。
バトンタッチした革ジャンガイドが手際よくチェックインしてくれる。
SusiAirにチェックイン。
もらった搭乗券の名前は、見事にいい加減なローマ字で、だいぶ変な名前になっていた。

なんだかわからん言葉で『シメルー!』と大声で言われて、
来いってことかな?と?な顔をしていたら、
向かいに座っていたおじちゃんが、シメルー行きだから行きなさいと言ってくれた。

案内に従い、空港から外に出ると、1台のバン。
ボディーにはSusiAirと書かれている。
後部ドアに快適な肘掛がついているバンに乗せられ、滑走路はずれに到着すると・・・
ワウォ〜!!おれが噂のちっちゃい飛行機ね。
てっちゃん&numa!は困惑興奮気味のようだが、わたしゃNZでセスナを経験済なので、意外と冷静。
飛行機自体あんまし好きではない僕ですが、この小さいのはなんだか意外と大丈夫。
その理由は、小さいとなんだか自分がコントロールできる気分になるという何とも非科学的思考。
夜明け前の空港を離陸し、眼下にメダンの街を見下ろす。
途中、見事な雲海と日の出に包まれながら、実に感動的なフライトになった。
座席の数からして、詰めれば11人は乗れそうであったが、
今回の搭乗人数は6人。
機内はこんな感じで、2人掛けのシートを広々使えて、
さらにこのシートがかなり調子よく思わず睡魔に襲われる。
一応機内食として、シナモン味の蒸しパンとドリンクが支給され、蒸しパンがかなりうまくてビックリ!
座席からは操縦席までは、すぐ手の届く位置。
見るだけで嫌になりそおな計器だらけで、パイロットをちと尊敬。
夜も明け、スマトラ島の西側を飛行。
高度を下げはじめたなぁ〜と思ったら、
今回の目的地であるシメルー島が見えてきた。

エメラルドグリーンの海と熱帯独特の木々。
俄然テンションがあがってくる。
この角度から着陸を見ることができるなんて、超テンションあがるっしょ!
着陸時、タイヤと滑走路がこすれる、キュッと乾いた音に胸をときめかしながら無事到着です。
飛行機を降りると、またもやあの独特なモワーっとした空気に包まれる。
が、メダンのそれとは明らかに違う、もっと質の重いモンワリ感に、大至急汗が噴き出してきた。
空港は最近改築(新築?)されたようで、とてもキレイ。
何にもなさそうな田舎に突然ある近代的建物。
実に面白い。
空港内もこの通りだいぶキレイ。
ここで今回のガイドデイブと合流。物静かそうでやさしい目をした人だ。
荷物をさっそくつめこみいよいよキャンプへ出発。
車窓から見えるパームツリーに一同大興奮。
てっちゃん&numa!は明らかに興奮しているのがわかるほどのテンションっぷり!
そりゃそーだよね。
さーひんしてなきゃ、こんなとこ来ることはないし、こんな景色を見ることもなかっただろうから。

よく見るとパームツリーの下には、お墓が大量にある。
あの大地震の時、この島はいったいどうだったのだろう・・・。
空港出発から十数分で今回お世話になったサーフキャンプに到着。
眼前にはきれいな湾があり、穏やかなビーチ。
キャンプの庭には、きれいなパームツリー&芝。
そして風通しのよいウッドデッキと、とてもおされな佇まい。
こりゃかなり快適なんじゃないの??と思った瞬間。
館内に2階に入ればそこは広々としたゲストルーム。
もちろん他にお客さんもいないので、1人2ベッドという贅沢な空間。
窓は常に開放。
ってことは蚊は常にいるわけよね。
さらに2階は意外と風通しが悪く、結構蒸している。
ベッドの上からは蚊帳。
蚊帳入るのはじめてなもんで、かなり楽しみ。

当初キャンプでは携帯は圏外とのことであったが、
ばりばり3本でこりゃぁ〜朗報なのだが、
レンタルしていった衛星電話のお代金25000円は、
残念ながら無駄になってしまった。。
早速パッキングを解き、板の準備をする。
すたらば一気に噴き出す汗。
あらためて熱帯を実感。

今回の旅のお供は、
自分はいつものHessSinger。
てっちゃんはHynsonTwinzerである。

幸いクラッシュなくひと安心。
キャンプのママがすぐ朝ご飯を作ってくれた。
普通のエッグ&トーストなんだが、チリかけるだけで胃袋は一気に喜び、
ついつい食べ過ぎたくなってしまうが、一応デブ注意なんでほどほどで我慢しておく。
飯の写真もnuma!が撮ってくれるので、本当に楽ちんなTripである。
腹ごしらえして、仁王立ちのてっちゃん。
はて、何を想う!?

『どうする君達今日のサーフィンどうする?
残念ながら波はとてもSmallだ、
何時にでるかはup to youだぜ!』
と、デイブ。

大至急でしょうと、僕ら。

というわけで、さっさと支度します。
デイブの波はSmallだぜ!にだいぶ安心し、出発する僕ら。
自分はデカスギルのは困るぜ不安にはもうだいぶ慣れっこだが、
初海外Surftripのてっちゃんには、お前が言っていた不安の意味がよくわかったと。

さぁ〜永遠のFunSurfer!いよいよFirstRoundに出発です!!

と、ここでデイブがかなり?な顔で考えている。

coba『どうしたの?』

デイブ『おまえらサーフボード1人分少なくねぇ〜か?』

coba『あっ、彼(numa!)はサーファーではないので、サーフィンしないんですよ』

デイブ『はぁ!?嘘だろ???変わりばんこで海入るんだろ???』

coba『いやいや彼はカメラマンで、ずっと写真を撮っているだけなんですよ』

デイブ『彼はプロフェッショナルなのか??』

coba『一応・・・そうです。』

デイブ『なんと!!ひょっとしておまえらもプロ???』

coba『んにゃわけないっしょ!?見えないでしょ???』

デイブ『そりゃそーだ。それにしてもスゲーなカメラマン付きだなんて・・・』


そりゃそーだよね(^_^メ)

つづく