山を滑る勉強会救急法2

去る9月8日、山勉救急法2が行われました。今回のレポート担当は、好評だった?前回の手腕を買われ、成田氏がお伝えします。

皆さんこんにちは。今回も引き続き救急法2レポを担当させて頂きます、「お酒を飲んだら調子乗りすぎ、みんなが迷惑」成田 忍です。今回は前回の初歩的な内容よりも一歩踏み込んだ内容について学びました。今回参加の皆さん、全部覚えてますかぁ?うふ。メモしといて良かった。危なくレポ書けなくなっちゃうとこでした。マコリン、ボールペンありがとう。

今回も講師は(山形市救命救急士)の武田さんでした。ありがとうございます。で、ですね。今回の内容を羅列するとですね、いっぱいあるんですよね。取りあえず、下記のものが今回の内容です。うわぁっ・・いっぱい・・・。

T. 止血帯法

1. 血点前腕部 止血帯上腕部 効果確認は橈骨動脈(実際は出血箇所の確認)

@ 前腕からの出血の場合、出血点に当て布をして、その上から三角巾を巻き、本結びにする。

A 本結びの間に棒を差し込み、出血が止まるまで捻り、固定。

B その後、30分毎に捻りをゆるめる。(組織が死なないように)

2. 今回はテキストに書かれていた(出血点下腿部)についての実地は行わなかった。*あくまでも基本は圧迫止血を行う。

U. 固定法

1. 折りたたみ三角巾の作成法(ちゃんと出来ました?)

@ 三角巾(150*105*105)の長辺を二つ折りにして、折り目を上に持つ。

A 折り目に指を4本差し込み、折り合わせる。

B 折り合わせた先と折り山の内側に手を入れひっくり返す。

C @〜Bを合計3回繰り返す。(八折りになる)

2. 副子(雑誌)固定

前腕骨骨折→牽引整復→雑誌固定→三角巾(今回の実地では牽引整復→雑誌固定は省略した)

@ 三角巾を全部広げた状態で長辺を指先にし、頂点を肘側にして腕を中に入れる。

A 2枚になっている方の頂点は腕の前と後ろを通って首に回し、首の後ろで結ぶ。(脇の下を通さないですよ・・・。co○aさん)

B 最後に肘側の頂点を結ぶ。(プロの仕事)

C 布全体にテンションがかかっているか確認し、手先の血流を見る為に指先は出しておく。

3. 毛布固定

頸椎・頸髄損傷→ニュートラル体位→毛布固定

@ 二人向かい合って毛布の対角線上の頂点を持ち、毛布を同じ方向に巻く。(捻らない)

A 一人は負傷者の首を固定しながら起こし、座らせた状態で顔がまっすぐ向いた状態にする(ニュートラル位)

B もう一人が先ほどの毛布の真中を負傷者の首後方に当てた状態で前方に巻き、負傷者の体の前方で毛布をクロスさせ、脇の下を通して上に引き上げる。

V. 毛布保温法

1. 保温法→一人搬送

@ 毛布を広げ、対角線上の頂点をたゆませる。

A たゆませていない対角線上に負傷者を仰向けに寝かせる。(頭の位置は毛布頂点付近にする)

B 足下の頂点を足に掛け、負傷者の両脇の毛布も体に掛ける。

C 搬送時は頭側の毛布頂点を引っ張って搬送する。

W. 応急担架作成法

1. 毛布と竹竿の場合

@ 毛布を広げ、毛布の両端から、それぞれ1/3の位置に竹竿を置く。

A 毛布を折り合わせる。(完成)

2. 衣服と竹竿の場合

@ 二人向かい合って竹竿を持つ。

A 竹竿を持っている人の衣服を竹竿を持った状態のまま竹竿に掛けていく。

B 十分な強度が出る枚数まで衣服を掛けていく。(完成)

* 冬山の場合(ポール・針金・ウェア)を上手く使ってするしかないのでは?と思いました。少なからず、竹竿は無いので・・・。

X. 体位変換法

1. 腹臥位→仰臥位(二人法)*頸椎に損傷があると思われる場合

@ 一人は負傷者の頭部上方に、もう一人は負傷者の脇にひざまずく。

A 一人は頭を、もう一人は肩と腰下部を持つ。

B 二人同時に回転させるが、頭を持つ人は、常に体の回転に気を付け、頭の位置を一定に保つ。

C 頸椎に損傷がない場合は、二人並んで一人は肩と腰下部、もう一人が腰上部と膝付近を持ち、同時に回転させる。

2. 仰臥位→側臥位

@ 基本的に1と同じ。

3.仰臥位→回復体位

@ 1や2の要領で側臥位にする。

A 体の下側の腕は体の前方に出し、上側の腕は「おかまポーズ」にし、手の甲を口のそば(下)に置く。

B 上側の足は膝を曲げ、前に出しバランスを取る。

Y. ヘルメットの離脱法

@ Xの要領で、仰臥位にする。

A 一人はヘルメットを持ち、もう一人は片方の手の親指と人差し指付近を使ってヘルメットの下から下顎を押さえ、もう片方の手で出来るだけ首が動かないように後頭部を押さえる。

B ヘルメットを持っている人は、顎〜上〜顎の順にはずしていく。またその時首を支えている人は後頭部を支える手をヘルメットの動きに合わせて上方に持っていく。

C そっと首・頭をおろす。

とまぁ、こんな内容でした。これだけの内容をやったんだから一回で覚え切れてないと思います。これもやっぱりビーコン操作と一緒で何回も繰り返すことで覚えるしかありませんね。
こんな内容の濃い勉強会の後はやっぱり飲み会な訳で・・・。(北の国から)今回は勉強会の会場である「az七日町」の側にある「スーパー割烹うおきち」にて開催されました。(all \300)とは言うものの、お会計をすると何故か普通の居酒屋と一緒になるという\300マジック・・・。しかも遅い・・・。でもそんな事とは関係なくトークセッションは盛り上がる訳で・・・。皆さん、お腹も減ってただろうに、周りの話題を聞いてみると「山」「道具」「トレーニング」「自転車」etc・・・。皆さん・・・。アニマルですな。気付くと、アラっ!!もう午前様じゃないのっっっっっ!!!!そんなこんなで、取りあえずお会計して表に出ると、時間も時間だし・・・。と思ってたら、「まんず」加藤さんより「良いモンめっけた!」ばりに体脂肪率抜群の脇腹をつままれ、「これじゃ、登らんねぇ。」なんてからかわれ・・いやお叱りのお言葉を頂きながら、お開き。 その後、加藤氏の言葉を頭の中で反芻しながらラーメン屋を探したもののどの店も店休・・・。焼き肉「司」にて、七横会長・浅岡さんと冷麺(特辛)を食べ、家路についたとさ・・・。(次の日は頭の痛さで、出社したものの開店休業・・・。)

間もなく雪シーズンですなぁ。みんなで「勉強会」and「七横会」盛り上げましょうねっ!