DAY3,4


早朝、外が白んできたら、自然と目が覚めた。
すかさず耳を澄まして、外の音を聞けば、
昨日の爆風は収まり、どうやら無風のようだ。
外の明るさから、きれいな朝焼けが見れそうだと、
カメラを持ってひとり部屋を出た。

歩いて30秒のビーチに着くと、
昨日の砂嵐が嘘だったかのように、静まり返り、
漁師たちが漁の準備に取り掛かろうとしていた。
朝焼け、木々、空気、音。
すべてが心地よく、あ〜旅に来てよかったと、ひとりビーチで感慨にふけっていた。
日本からかなり離れたこの地にいることすら忘れるほど、素敵な瞬間だった。

が、がである。
そこでパーフェクトに割れているはずの、肝心の波がにゃ〜い(T_T)

力ないうねりは、通常割れるという岬のアウトでは全く割れる気配を表さず、
岩の根元からたぷんたぷんと割れている。

サイズ、モモ腰、スーパーセッツ腹胸。。

足取り重くキャンプへ帰り、クルーに報告。
が、FirstRoundはむしろその位がいいよね!と、前向きに準備しポイントへ。

暖かいはずが、風があると意外にヒンヤリして、
この波ない中、長時間入っているとぶるぶる震えてしまうくらい。

これも旅。こんな時もあるよねと、自分に言い聞かせながら、小波を堪能。

なんだかんだいって、それでも3時間くらいは入水していただろうか?
メンバー全員なかなかあがらなかったのは、
頭の中がカロリー消費でいっぱいだったからに違いない。

このポイントのポテンシャルを感じさせる、
奇跡のスーパーセッツは、やはり、つるこちゃんがかっさらって行きました(^_^メ)
とぼとぼとキャンプに戻ると、ガイドのウォルターが忙しく電話をしていた。
電話が終わると、
『OK!西側エリアには波がある。今から移動しよう』と、素敵な提案。

えっ、ここに3泊じゃなかったっけ?
西側のホテルとかは空いてるの?大丈夫なの?
という我々の心配をよそに、すべてNo problemとのこと。

なんて、すばらしいガイドなの♪と、
一同えらく感心しながら、遅めの朝食を流し込み、パッキングを開始する。
ここから西側の滞在地ラリベルタまで、
またまた3時間強のロングドライブの始まりです。

隣町まで同乗したアレハンドラ。
かわいいでしょ!!
街の日中はこのように平和な空気が流れているが、
途中には、内戦の爪痕残る街があったり、
現地人が何か怒鳴りながら車に近づいてきたりすることもあり、
まだまだ怖いとこという印象はぬぐえなかった。

もちろんガイドと一緒なので全く問題ない。
車中モヨオシタ便意が、もう限界で歩けないくらいの時に、
今日からお世話になる新しいお宿に到着。
お宿の名前は、テクアニカル。
ネイティブアメリカンがコンセプトのおしゃれなホテルである。

ホテルの前はすぐビーチ。
部屋からは、目の前のボカナというポイントと、
徒歩300mにあるスンサルというメインポイントが一望できる。

←ビーチを眺めながら入れるプール
夜間はもちろん特に気をつけなければならないが、
それはどこの国でも一緒。

しかし、このホテルは、24時間の警備を完備。
このように銃を持ったおじさんがウロウロしてくれているので安心です。

ただ夜ばったり会うと撃たれないか少々不安(笑)
荷物をほどいて、ちょっとのんびりして、夕方のセッションにでかけることに。

宿泊地を離れると、徐々に道路は断崖絶壁際をくねくね走るようになり、
途中途中、眼下に広がる湾には、無数のグッドブレイクが点在している。

車で走ること数十分。
『今日はあそこでやろう』
そう言ってウォルターが指差した先に、K59があった。

←K59
K59は、プライベートビーチのローカルポイントであるため、
ビジターはほとんど来ないという理想的ポイント。
ボトムは玉石で、それに沿ってきれいにレギュラーが割れていきます。

こんな波が、途中ローカルが2人入水してきたくらいで、ほぼ貸切なんです。
しかもみんなフレンドリー♪で、終始にっこにこ(*^_^*)

多少風の影響があるものの、全然遊べる波です。
サイズもメンバーみんなが楽しめるファンサイズ。

あんまりに気持ち良くって、思わず日没までしつこく入水してました。

Rider:ゆきぽん(右上)
ビーチでは国家的スポーツであるサッカーをして遊んでました。
みんな裸足です。

綺麗な夕焼けを見ながら、着替えを済ませると、
あたりはすっかり漆黒の闇。

暗くなってくると、早くビールが飲みたくなってくるものです。
夕飯は、ホテル近くのシーフードレストランへ。

画像右上から時計回りに、シーフードクリームスープ、揚げトルティーヤ?、
焼き魚、シーフードカクテルサラダ(セビチェ?)、エビのニンニク焼き。

基本的にどこの国に行っても飯は大丈夫な僕チンなので、
どれももちろん最高にうまかったのですが、
その中でも出会ってしまいました、セビチェ(?)。
酢ジメした新鮮魚介類(海老など)にトマトやオニオンなどを和えて、
パクチー♪ドン!!みたいな(笑)

とにかく最高なんです。何杯でも食えるって感じ♪

ちなみにパクチーはcilantro(シラントロ)というそうです。
おビールは比較的な重めなSupremaをずっと飲んでいましたが、
たまたま隣に座っていた世界一周旅行中の日本人2人が、
REGIAというビールを飲んでいたので、まねしてOrder。

いまひとつですた。。。

この旅行中、この地で日本人にあったのは、彼らだけでした。
おビールですっかりできあがってしまったので、
近くのバーによって、つるこちゃんとダブルのテキーラをぐびっと。

キマル寸前の状態で、よちよち徒歩でホテルまで帰ります。

もちろん秒殺で寝ました。いびき大丈夫だったかな?>ゆきぽん
それにしても、風が強い気がしますが・・・。。




翌朝、かなりの早朝から何度も目が覚め、そのたびに風の音がビュービュー。
えっ、こりゃ今日も風に悩まされますか・・・と、ちょいブルーにウダウダ。

しかし、夜明けが近づくにつれ、徐々に弱まってきてひと安心。

したらば、見事な朝焼けが目の前に出現です。
ホテル前では相変わらず素敵なブレイクがあります。
スウェルは相変わらず弱めっぽいですが、
昨日くらいあれば全然十分です。

朝イチからこの徒歩数十歩のポイントで入水してもいいのですが、
やっぱり移動しちゃう、贅沢。
目指すは、もちろん昨日のポイントK59。
だって、ほぼ貸切がギャランティーって、すごくでかいことだもの。

が、がである。
ポイントを見てみると、スウェルが弱いうえに、
なんだか風の影響もありいまひとつ。

う・・・ん、と悩んでいると、
ウォルターがもうちょっと遠くにいってみようと、さらに移動する。
んで、さらにクネクネ走ってついたポイントはMIZATAというところ。

←MIZATA POINT
玉石のメインポイント←ではパワフルな波が割れていますが、
オフショア強すぎて正直乗れる気しまへんってなくらいの風具合。

とくに女性たちは、風でぶるぶる震えているうえに、
こんなんじゃ板出ないよ〜とテンション落ち気味。

さらには入らないもアリ!?みたいな雰囲気。
さすがにひとりで入るのもなんか乗り気がしないので、
目の前で割れている(ダメでもすぐ帰れる)ビーチブレイクで入水することに。

とはいっても、←悪くないでしょ!

風が強くて、乗っていてなんだかフワフワな感じがしましたが、
結構掘れてて、このコンディションにしては楽しめました。
正直こんなに風あって、寒いとは・・・思わなかったと、
女性陣はタッパー持ってくればよかったとブツブツブツブツ・・・後悔・・・。

ま、まだまだ季節の変わり目で天候安定してないってことですかね。

でも北国サーファーが寒い言っているくらいなので、
ベストのタッパーくらいは、持って行ってもいいかもですね。
風ビュービューでコンディションもいまひとつになってきたため、
早めに退散することに。

ホテルに一回戻って、遅めの昼食兼朝食をとります。
朝食は、スクランブルエッグ、クリームソース、
ブラックビーンズペースト、チーズ、揚げバナナにパンというスタイル。
ブラックビーンズにチリソースかけて食うとたまりません。
ですが、何だか便秘の原因ではないかという話に・・・。
もうすっかり安全安心モードになってしまったので、
ついつい付属の氷入りオレンジジュースを飲んでしまった。(のちに・・・(+o+))

朝食後は、海を眺めながら、ビールでまったり。
しているようですが、
実際暑くてのんびりできまへん。ただのやらせ写真でつ。。^_^;

ちょっと昼寝したら、午後のラウンドへ出発です。
とりあえず、K59をチェックしますが、やっぱりいまひとつのコンディション。今度はオンショア強いようです。
う・・・ん、この旅、風に悩まされます。

というわけで、こんなコンディションということを逆手にとって、
『エルサルバドルでももっともコンスタントかつ、もっとも乗りやすいファンウェーブ』
というメインポイント、スンサルで入水することに。

なんでここを敬遠していたかというと、繁華街に近く、車がなくても入水できる、スクールもやっているとなれば、
ある程度は混むことが容易に想像できる(といってもたかがしれているが)、というのが理由。

狙い通り(?)オンショアのチョッピーコンディションなので、人も激少ない。
スクール数名とビギナー数名のみ♪

一見ぐだぐだなコンディションにみえたが、そこはこのポイントのすごいところ、
ショルダー張りずらいが、カットバックでつないでいくと、乗ってみるとドエライ距離乗れるのよ。
(上の写真でいくと、左端から右端すぎてもっと!!)
僕のへなちょこレベルでですが、カットバック6〜8回するのよ。
だんだん楽しくなっちゃって、夕方までしつこく入っていたら、見事にゆるいオフショアに変わってきた。

なんだか、ローカル君やうまい外人(みんな外人か)増えてきたなと思ったら、超ドエラクGoodなコンディションに!!!
ショルダーもばちっとはり、テンション一気にMAXも、人が多くて波とれません。。。
ドピークからは、ロングねーちゃんふってくるし・・・。
と、ねばってねばってやっと一本つかまえて終了です。不完全燃焼・・・。

ビーチにおいていたサンダルがなくなったので、
裸足でホテルまでとぼとぼ歩いて帰ります。

ホテルの前のポイントでは、これまたエクセレントな波がブレイクしていて、
ローカルがチューブをメイクしていたと思ったら、
ガイドのウォルターでした(笑)
風に翻弄さてている気もしますが、
それは贅沢になっているだけで、
日常を考えれば、なかなかありえない波に乗っているわけで、
人間ってなんて欲深い生き物なの・・・・なんて、
真っ赤にそまった空をながめながら、しばしまったりです。

←部屋からの夕景 見える岩が豚に見える?からTUNCOと呼ばれているらしい。
 (TUNKOとは、この国の方言?で豚の意味だそうだ)
夕飯は、またもや昨晩と同じシーフードレストラン。
ほぼ同じようなメニューなのだが、左上から、ロブスターのクリームスープ、
マッシュルームと小エビのアレンジ料理、イカ系(カラマール)ピラフ、ビーフ。

肉は固かったですが、ピラフは最高でした!!
そしてこいつは、もちろんオーダーします。
本日は、フルサイズを注文し、さらにcilantroをいっぱい入れて持ってこいと。

もうすっかりレストランでも、シラントロ日本人と笑われてました(笑)
さすがの量でしたが、ひとりで全然食えますわ、これ。

ロンボクのぺぺスシーフード並みのはまり具合でした!!


明日は、現地プロカメラマンによるフォトセッション♪を予定しているので、
テキーラは飲まずにおとなしく就寝しますzzz。
ガイドの話では、頭Over確実の予報だけど・・・。
やっぱり夜中、風強いんだよね。。はて、どうなることやら。


つづく