大沢下り   2004/2/1   text by まこりん


天元台〜大沢 スノーボードツアー
メンバー:フル ナリタ マコリン
山域:吾妻連峰
装備:冬山日帰り
天候:晴れ

以前から行ってみたいと思いつつ、なかなか実現できずにいた厳冬期の天元台〜大沢のツアー、通称「大沢下り」を無事終了しました。
ピンポイントで抜けるだろうという希望的観天望気で、早朝に下山場所の大沢駅に車を一台デポして、いざ天元台へ。

とりあえずゲレンデで二本ほど極上のピステンを滑り、ウォーミングアップ。
09:50リフトトップからハイクアップ開始。
若女平へツアーだという山スキーヤーのトレースを頂き、楽勝でカモシカ展望台へ到着。
しかし稜線上はガスが濃く右も左も分からない状態、人形石でガスが抜けるのをしばし待つことに。
10:40頃、ようやくガスが抜けてきて一面が見渡せる様に。
ん・・・・。

地図上で現在位置を確認して、ツアーの続行を決める。
しかし、遠いのだ・・・が、いつ見てもこのスケールには言葉を失う。
わずかに滑降

人形石からはメローに少しだけ滑降できるものの、あとは延々と明月荘まで歩く・・・。
スキーなら推進滑走で早いのだろうが、こちらは非効率的な遊び。
歩きと滑りが全く違う道具・・・そう、時間が掛かるのです。

せつなくなる広さ
13:00明月荘着。
売り切れのNARITA

この時点でナリタはすでに売り切れ状態で、ワタシは一抹の不安を覚える。
あまり時間もないため軽く食事休憩後、北へ進路をとり大沢へ向け滑降開始・・・がっ!予想以上に木が濃く、期待以上に斜度も無い。
幻想的
スノーモンスター

スノーボードには難儀な斜面というよりも・・・雪面が延々と続く。
ようやっと、斜面らしくなり「いい加減滑りたーい!」と地図上でココなら抜けれるべ?と立岩の間の沢状地形を滑り降りることに。
まぁ、雪も軽く、そこそこ楽しめましたが、立岩の迫力には恐れ入る。

その後の林道も斜度が弱いくせにブガブガ、スノーシューでの移動となる。
砂盛を乗っ越えてしばらくしたら、スノーモービルのトレースが出現!
お陰でやっと滑り降りることが可能になる。
モービルのキャタのふみ跡をノーキャンバーがジェットコースターの如く加速して、壁にブチ当てるという異常なほどの盛り上がりで距離を稼ぐ。

放牧場に入る頃、ナリタは店仕舞いの様相で泣きっ面に変貌を遂げていた。
日もだんだんと傾きかけ

だいぶ日が暮れてきて、とうとう大沢スキー場へと続く林道トラバースで完全に日没、ヘッドランプでのツボ足でテクテクと辿り着きましたとさ。

結局、大沢駅に着いたのは1800過ぎ。
達成感や疲労感は人それぞれ

このコース、スノーボード向きでは無いと思っていましたが、こんなに時間が掛かるとは思わなんだ。
まぁ、面白そうな沢もあったし、景色は堪能できたし、達成感(疲労感)はあるので許す。
次回はもっと時短できるでしょう・・・ねっ、ナリタ君。

ご覧頂いた皆さん、こんな遊び方もどうですか??