信州ひとりのちふたり旅(白馬〜妙高〜白馬)  2004/1/24〜2/4   text by coba


時は、2004年1月22日。全国的に豪雪にみまわれ、ここ山形もたくさんの降雪があり、翌23日には蔵王の壁よりいい報告があがってきていた。さらに午後からは上部ゴンドラが強風のため運転中止に追い込まれていたらしい。
24日より、白馬方面への短期トリップに出発予定であった私は、そんな悪魔のささやきに負け、気付くと蔵王のファーストチェアーに座っていた。
しかし・・・。思ったほどの降雪がなく、前日のトラックが残りまくり。
フラストレーションのみたまったが、久しぶりに大勢で滑れて楽しかった。

そんなこんなで時間をだいぶオーバーし、出発。
レンタカー(シエンタ)は快適だ。
上越市で乗り捨てし、シャルマンで滑っている伊東よしかげ氏と合流するため、出発ぎりぎりの列車に乗り込み、能生へ。
能生でひろってもらい、これからしばらくお世話になるダートバグインターナショナルへむかった。

ダートバグインターナショナルは、
Umafilmに出演のあのビックマウンテンライダー達の巣窟。
そんなコアな場所に、レベル1を受講する4人も加わって、
さながらレベル1合宿所。
会場まで徒歩5分、
ビーコン練習場も完備という完璧な合宿所である。
初日は、まず酒飲みということで、
あの超有名ゲストも訪れ夜は更けていった。





←ダートバグインターナショナルのポスター
  下のキャッチコピーがたまらなくかっこいい

講習は基本的に朝から晩まで。
朝6時に起床し、Weather Observationを済ました状態で、
8時より講義開始。
フィールドでの実技をはさんで、夜は講義。
実技といってもツアーをしながらなため、普通に疲労感はある。
終わって、ビーコン自主練をして飯を食うと、
すでに日付をまたぎそうな勢いである。
そんな生活が続いた。
合宿所は常に活気に満ち溢れ、
いるだけでPOWERをもらえる最高の環境。
そんな後押しもあってか、
無事にJAN/CAAレベル1の取得に成功した。
この講習のツアー中に、
最高のPOWDERをいただいていることはいうまでもない・・・。


←JANTSのスタッフ

合格が決まった日。その日の白馬は、いわゆるtheDAY。
はじめて白馬の山並みが見渡せた。
その迫力たるもの、かなりのカルチャーショック。
しかもアクセスの良さに嫉妬心でさえ抱いてしまいそうだ。
合格祝いにさくっと滑りに行きましょうとむかったら、
白馬岳滑降を済ませたダートバグメンバーの満面の笑みがこぼれていた。
さらには不帰にはビックターンのシュプールが・・・。

我々も先を急ぎ、ドロップポイントへ。
ゲレンデトップで入山届けを出し、歩き始める。
そこには、雑誌で見るあこがれのスロープが・・・。
そして、本日のドロップポイントへものの20分で到着。
残念ながらチョイスしたスロープには、
軟雪は皆無であったが、
興奮する斜度とロケーションに満足。
しかし、いろんな意味で反省&勉強になった一本であった。






写真上:today’s slope
写真下:同行の花谷氏 アバラングがかっこいい

その頃kagaは糸魚川にて時間調整。
定食を喰らう。
HAKUBA47スキー場にて、
本日より合流のkagaと待ち合わせ。
47GIRLと記念撮影する。

kagaと白馬を後にし、一路妙高は関温泉へ。
天気予報ではなにやら雨模様。
テンションさがりつつ床につく。

朝起きるとまだなんとか雨は降っていない。
しかし、気温はすこぶる高い。
JANTSで一緒だった、SARC久我博道氏と合流。
かたつむりだらけの春のような中、さくっと滑って終了。
写真上左:today’s slope@かたつむり
写真上右:sarc久我氏
写真中左:coba
写真中右:kaga@無理にスプレーあげてもらいました
写真下左:燕温泉
上越市探索し、RISEに行ったり、
漫画喫茶でのんびりしたり・・・。
その後、一日中雨は降り続いている・・・。

んでも山は見れたから、よしとしよう
本日のお宿。
かなり調子良かったです。
雰囲気も値段も。
翌日、この日もSARCツアーを予定していたが、
天候悪くキャンセル。
早速ARAIスキー場へ向かう。
久しぶりのARAIスキー場。
こんなに空いていていいのだろうか?
本日は、気象条件付ZONEはOPENしている。
ゲレンデでは、これまたJANTSで一緒だった
ARAIパトロール池上氏に会う。

さすがは豪雪地帯。
そこには重めながらもPOWDERがあった。
そのエリア、地形にkagaは感動。
あと、これは白馬でもそうであったが、リフト係りなどの
スタッフのやる気のあることに感銘。
普段、われわれはなんとひどいパトロールや
索道系のおやじに高い金を払っていると実感。
お客が来ないと県に金たかっている暇あるなら、
スタッフ研修でもしにこいっちゅうに!

少しテンションをあげ、突然上田へ向かう。

上田といえば、ZZ氏のHPの黒色3Pプレイでもお馴染みの小林氏の店、サンライズヒルがある。
実は、小林氏もJANTSを一緒に受講していたのだ。
突然の訪問にもお忙しい中、快く対応していただいた。
こういった人との出会いも旅の醍醐味である。

♪たとえどんなに粉雪が喰えなくても・・・・♪
と、ジョージ山本を歌うも、加賀にはシャレにならない感じ・・・。

そして、再び白馬へと向かう。
この日は、ブルークリフ代表滝本倫生氏宅にて宴会。
滝本氏とも、JANTSから一緒だった。
LANDMADE出演の石川哲也氏、Umafilm岩井右木子氏も同席の楽しい宴会であったが、
cobaは具合悪めで酒がなかなか進まない。
申し訳なく感じながらも、最高の豆乳鍋を食べさせてもらった。
翌日、いよいよ短期トリップの最終日。
欲求不満気味のkagaとともにブルークリフツアーに参加。

いやーすごいのなんのって、
いきなりの腰ラッセル。
この爆雪にkagaの目も血走ってきている。


上左:photo by takimoto michio
上右:体も重い@coba
左:こんなかんじで尾根を行く

ドロップポイントに到着。視界は十分とれる。
top of 40pのsoft slabは落ちるでしょうと、十分なブリーフィングし、ガイドの佐藤氏がドロップ。
サイズ1の雪崩発生し、一瞬緊張が走るも、怪我なく安心する。
その後はかなり慎重なルート取り、でもオーバーヘッドの顔射まみれで、もういうことありまへん。


Rider kaga
写真上左右:photo by takimoto michio

Rider takimoto guide
Rider coba
写真上左右、下左 photo by takimoto michio
白馬最高!
このPOWDERで、kagaもひと段落。
さあいよいよ帰路に着く。
あとは、熱発のcobaをのせ(cobaは気絶)kagaの一人旅。


photo by takimoto michio
今回の旅は、本当にいい旅でした。
お世話になった人、出会った人、
白馬の山々に感謝、感謝。
やっぱ旅っていいなー。