大朝日岳ガンガラ沢(Y字雪渓) スノーボード滑降  2003/05/17、18  text by coba

メンバー: まこりん、coba

何の気なしに決定した今回の山行(詳しくは日記参照)、果たしてどのくらいの積雪があるのかすら、よくわからず、まあ大丈夫っしょと、DPTを持って出発したのであった。天気予報は、一応晴れの予報であるが、明日は雨の予報。雨のことを考慮し、ビデオを持たなかった。山形市を出たころには、どんより黒い雲で覆われていて、テンション最悪であったが、夜が完全に明けると、次第に晴れ間も見えるようになってきた。AM7:00、重たいザックを背負い出発。すぐに急登に取り付いた。・・・・ん〜・・・重い。そして、夏道をスノーボードブーツで歩くのは、結構、いやかなりしんどい。しかも、常に上の枝に気を使う状態。下と上からの意地悪にすぐにストレス満タンとなった。はじめの急登から尾根歩きをし、標高1130m(高度差500m程度)稼いだときには、すでにバテ気味であった。暑いし、虫多いし、雪ないし・・・・。かなりモチベーションが下がる。

古寺山(1501m)の登りにさしかかって、ようやく雪上歩きになり、テンションやや回復。少しペースもあがる。1440m付近にて、振り返ると雄大な朝日連峰が見渡せる。しかし、本日のGOALが見え、その遠さに愕然とした。

←GOALを見るマコリン
古寺山から、小朝日岳を望む。
・・・・・遠い・・・・・。
快適な雪上歩きも、すぐ終了。
また不快な夏道歩きに戻る。

古寺山を過ぎ、小朝日岳(1647m)に着いたときには、かなりヘロヘロ。しかも、雪がない・・・。最悪、板のデポすら脳裏によぎる。しかし、本当のしんどさは、ここからであった。折角登ったのに、ここから高度差200m以上下げるのだ。しかも、この小朝日の下りは、かなり急で、歩きづらい上に、DPTのテールが岩に衝突する。最初は、いちいちショックを受けていたが、もう毎回なので、最後はなかば、ナゲヤリ状態であった。ここの下りは、本当に疲れて、その後かなりペースダウンとなった。でも、まこりんの励ましもあり、かなりバテながらも、行動8時間弱で、1800m付近の大朝日小屋に到着。本来の計画では、荷物をデポし、すぐに滑降態勢に入る予定であったが、あまりの疲労に小屋に根が生える。そしてBEERtime。このまま落ちていくのであった・・・・。
ってそんなんじゃだめだと、気合を入れなおす。ビール一本空けたときには、かなりテンションもあがり、滑る気満々となった。そして、日没間際、我々はガンガラ沢の滑降を決めた。

TODAY’s SLOPE

確かにYの字だ・・・・。

斜度的には、メローであるが、エッジはすせば、かなり落ちて行きそう。下部には、落石セクションが待ち受けている。まあ慎重に・・・今日は様子見だから、そんなに高度も落とさず、あがりましょうと、滑り出す。いつの間にか、小屋からギャラリーも出てきたようだ。coba、まこりんの順にドロップ。

rider makorin
rider coba

滑ってしまうと、やっぱ気持ちよくて、そこそこ下まで滑ってしまった。
あんまり滑られていないせいもあって、非常に面が良く、満足のいく滑降であった。
登り返しは、高所恐怖症のcobaにとっては、結構アパアパものであった。
登山をしながら、滑降にあまり期待していなかっただけに、おもわずニンマリ。良かった、くじけず板担いできて。

そして、あらためて宴会。本日のメニューは、麻婆春雨丼、きんぴらごぼう、ごぼうサラダ。今日は、この間の鳥海の反省を活かし、酒もたっぷりあるので、十分酔えた。
大朝日岳山頂からの夕焼け

そして、翌18日。明けたばっかりの時は、写真のようにきれいな雲海であったので、朝一で滑ってから、下山しようと考えていたが、その後ガスがかかったり晴れたりと、はっきりしなかったので中止とした。まったりと、もう定番のちらし寿司を食べて、さっさと下山する。いつもならさーっと滑って、はい終わりなのだが、今回は違う。そう、滑って下りれないのだ。
歩いて下山することのつらさ・・・はじめて味わう。
しかも、下山といっても写真のような急登もあるし・・・・。

最後に、古寺山の斜面を滑る。意外と斜度もあって、なにより地形がいい。
厳冬期、ぜひとも来てみたい。


rider coba

rider makorin

そして、泣きそうになりながら、5時間弱かかって下山。
とってもつらかった。
んでもまた行くんだろうなー。

今回の滑降ライン(ポインターを合わせて)
来年は向かって左のラインかな?
もうちょっと早ければ、正面も・・・。

いずれにしても、 来年はもう少し早い時期に行きたい。
参加者募集中。