月山周辺 2002/3/20 text by coba


いやーしかし今年は雪が少ない。それなのに前日よりの降雪で歩きづらさは一流。一歩一歩がっつり沈む足にくるコンディション。1ヵ月も運動してない私の体は懐のバーム頼り。今回の同行はまんずの加藤氏。山勉をサポートしてくれる頼りになるテレマーカーだ。しばらくは軽快に樹林帯を進む。
目指す場所はまだまだ先。しかしもうすでにアップアップ。加藤氏の姿がどんどん離れていく。
森林限界あたりでギブアップ。昼食を済ませた後、ピットチェックをする。一番の敵はブレーキングスノーだ。久しぶりのスノーボードでターンがおかしい。黄砂で滑るワックスが欲しいと切に願う瞬間だ。緩斜面になると板が止まり、ストックで漕ぎ漕ぎ。しかし、雪の少ない=地形が出ているわけでのぼりのセクションも出てくるのだ。それが辛いこと辛いこと。クロスカントリーのとめワックスが必要?とまで考えてしまうほどの辛さ。さらに登りでつぼ足に切り替えるとすかすかの雪にずぼっと埋まったりと、もうへらへら。途中の雪原でついにダウン。大の字になる。

そんな僕を癒してくれたのは雄大な斜面。そう本日の湯殿山と姥が岳。まだまだ雪面はきれいでしたよ。この景色を見て少し元気になった私はがんばって降りたのでした。しかし最後の最後で大事件発生。最後、雪壁の上から道路に下りるのに雪上にジャンプした瞬間。ズボッと片足が入ってしまい身動きが取れなくなってしまったのだ。このしまりはすごいです。雪崩もきっとこんな締め付けなのね。くわばらくわばら。加藤氏に救出してもらって事なきを得た。くたくたの僕は温泉でトロケテ、酒びたりになったのさ。今回はすべりの写真がなくすいません。