cobaの卒業トリップ


ついに6年間に渡る学生生活も幕を閉じ、3月25日卒業式を迎えました。
この時点では、国家試験の結果もわからないので、この先がなにもわからない宙ぶらりん状態。
今シーズン明らかに滑り足りないので、滑りにいくことは決めていたのだが、行き先は未定。
海外行くには金がないし・・・・。
そういえば、結城さんが利尻行くなんていってたなー。
利尻・・・・かっちょええんじゃないのん??
よしっ決めた。GO NORTH ILAND。


そして3月25日卒業式の夜、自分の所属する学部は学年全員で、天童温泉に宿泊し、ドンちゃん騒ぎをしていた深夜、まこりんwith七横デビルマンズ等に拉致され漆黒の東北道をひたすら北上するのであった。気付くとそこは八甲田。そうこうして僕の卒業トリップが始まったのです。八甲田編はまこりんレポでどうぞ。

やはり八甲田もご多分にもれず、雪が少ない。まっ滑ればいいや。ってことで軽く仮眠をとった後、準備してガイドクラブへ。

今回のコースは箒場岱ルート、春ならではのロングコースである。とにかく景色は最高でしたね。でも、天気は良いのだけれど。気温が高いのね。。しかも雪は水分が多く、しかも黄砂がね・・・すごいのなんの。当然、板は走る訳もなくで。しかも、あいかわらず人は多い。
滑走前、睨みをきかせるkaga氏。思わず怖い。

と、なんだかんだ言いながらも2:00頃バスにピックアップしてもらい、一路八甲田山荘へ。山荘内の、きっちんテプラノドンでちと遅い昼食を。スタミナ丼なる新しいメニューが自分の前の人で売り切れ・・・。ショックを受けてるところkaga氏に条件付きで一口もらったのだが、かわりに僕のみそラーメンをあげるのを忘れて軽くおこられる(^^;すんませんでした。

宿は、「冬も来い!」と看板にドドーンと書いてある、みちのく深沢温泉へ。まず到着後一番にビールを冷やすという任務を速やかに遂行して、荷物を片づけてと。しかし、この宿は渋い。素泊まり3500円でもれなくおばあちゃんのすごい方言がついてます。

温泉にドッボーンとつかり、酒宴へ突入。熱いトークセッションを繰り広げつつ酒が底をついたところで、睡魔が団体さんで押し寄せてきたよーで、やむなく撃沈。なぜか、部屋の窓全開で寝てた訳で・・・・。とても寒かったわけで・・。やはり酒は怖い訳で。。。みんななんだかのどが痛い。

と、わりと遅い起床で7:30。なんか天気はよろしくないみたいデス。朝飯食って、風呂入って、トイレしてと、だら〜っとチェキアウト。岩木山にでも行ってみようと麓へ向かう。津軽地方ってジョンガラが時報なんですかね?12時に響いてましたよ。三味線が。岩木山情報収集後、マタギ飯を堪能しました、美味でしたね。

そしてなんと、たぶん世界一の雪だるまのなごりまで見れました。

今シーズンはおかしな気候だから、滑走そのものは・・・??だけど。初めて七横さんと、ご一緒させていただいた訳で。色んな意味でとても意義のある旅だったと思います。

そしてcobaは、青森からフェリーで北海道入り。国道5号線を飛ばして、無事ニセコに到着。旅はまだまだ始まったばかり。

ニセコ滞在2日目、体力づくりもかねて羊蹄へ出発。今日はあまり人の行かない倶知安よりの沢を目指して車を走らせる。

写真真ん中、やや左のくの字の沢を狙う。このルートは他のルートより取り付き迄が長くなまりきった体には結構しんどい。なかなかシビアな尾根歩きが強いられ6合目付近で終了。結構斜度もあり、当て当てな沢を滑る。雪は腐り気味だが久しぶりのこの気持ちよさ。たまらんです。

ニセコ滞在4日目、またまた羊蹄へ。今回狙う沢は、喜茂別と京極の間辺りの沢。下から見るとかなりエクセレントな沢。黙っててもアドレナリンがばかばか出てくる。

そう、わかるでしょう。どの沢か?

取り付きまでがなかなか距離がある。この堰堤の沢があそこまでずーっとつながっている。そう考えるだけでよだれがでる。

今回長々とお世話になった結城智也氏。

バーンはかなり硬めではあったが気持ちよくて気持ちよくて。

rider coba

もうかなり気持ちよく途中でワンストップ。んで見上げた写真が左の写真。でもさらによだれがでちゃう、沢の続きが右の写真。

結構下まで降りて来て見上げた、この沢の全景。惚れましたこの沢に。雪はこの辺までは結構走ってくれて最高でした。ハイシーズンに来たらどうなっちゃうのざんしょ。しかし羊蹄はいい山だ。何度もアタックしてみたい。

さてニセコ滞在何日目だろう?今日はひらふへ。いやーバックパックがいやに重い。えっ何でかって?そう今回の企画は、雪の上を滑って除雪された農道に出て、板を背負ってスケボーかインラインで降りようってもの。企画発案者はBangbangのようじろうくん。なんかディアミールかなんかのカタログを見てしたくなっていたのだとか。

スタンバイ完了。

こんな感じで滑って行く。ここまでくるのも大変大変。何がってリフトに乗るのが。最後のひとり乗りでは途中で落ちました。

肝心の斜面は予想に反して意外とハードバーンで板も滑りかなり調子良かった。そして今回のツアーの山場、農道に出る。

立ち乗りはさすがに怖いんで、難セクションは基本的に座りで。今回のこのツアーで無傷だったのは僕のみ。

そして、次の日。

本日は羊蹄にお泊りツアーに出発なのだ。ザックが重いこと重いこと。昼過ぎに買い物を済ませいざ出発。しかしもう時計はすでに一時を大きくまわっている。しかしザックが重い。5合目付近でかなり遅れをとる。みかねた同行者が水などを持ってくれて少し軽量化され頑張る。出発時間が遅かったのとペースが遅かったのもあって8合目付近で日没を迎えた。夕日がすごいきれいだった。(見ている余裕がなかったが)ここからはヘッドランプ&アイゼンでかりっこりの斜面を慎重に登っていく。そしてすっかり真っ暗な中ようやっとピークに到着。ひらふのナイターの明かりが小屋を照らしてる。ほっとする瞬間だ。吸い込まれるようにめし・さけ・ねる。

朝の日差しに包まれる小屋。お釜滑って帰ろうということでピークへ向けて出発する。昨日暗闇の中結構はまった、はいまつわなをかわしながらピークを目指す。

  お釜に到着。滑るところをチェック。

真ん中が今回滑った沢。斜度もありいい感じ。

羊蹄は初登頂だったが、しかし厳しい山だった。だって登れば登るほど斜度も厳しくなってきてとにかく辛い。ってことで、いよいよ今回のメインディシュ、利尻へと向かうのであった。

ニセコ滞在もはや2週間を迎える。いよいよ今回の旅の本チャン、利尻へ出発の日が来た。羊蹄でのトレーニングの成果はあるだろうか?この二週間を振り返れば、ヴァームでせっかく絞った体をその夜のうちに酒で戻すというメビウスの輪状態。うむー、、やや不安。初日は、小樽、留萌、稚内♪なんてさぶちゃんの歌にあったような雰囲気のあるドライブ。割れそうで割れない海を見ながらひたすらまっすぐ、飛ばすに飛ばす。稚内に着くとさすがに寒い。ニセコでは半袖短パンだったわれわれ一行も、ぶるぶる来る寒さだ。まっこうでなくっちゃ。ちなみに今回のツアーのメンバーは3人。自分とあと結城氏、そしてニセコ在住のぐっちさん。初日はとりあえず、ロシアムードたっぷりのサウナで爆寝。2日目、いよいよ利尻入り。しかし、フェリーからはなんもみえまへん。到着して見えるのはとりあえずやたら雪の付いてない尾根のみ。まっしろなそこを期待していたわれわれは、早くも意気消沈ムード。まっとりあえず、島を一周。沓形の方から少し見える。うん・・・・かにみたい。どこにベースキャンプ張るか迷ったあげく、はじめてってことでオーソドックスな鷲泊コース方面に決定。豪華な食材をそりに積み込みいざ出発。しかし、そりって難しい。バランスがなかなか取れなくて、3合目付近ではやグロッキー。日没までに何とか5合目の予定地に到着。心配されてた風も無く、快適にテントを広げる。

突如出現した、バーゆうき。ここでこのおやじはあこぎな商売をしていた。しかし、寒いのなんの。熱燗もソッコウさめる。と、初日は穏やかに過ぎた・・・ハズだった。しかし、夜半過ぎから来たのである。そう風が。ゴーーーーー。想像を絶する風。さすがにからっかぜで有名な群馬生まれの自分でも、こんな音は聞いたことが無い。怖いのなんのって。そして、明け方。うとうとしていると、パサパサ、パサパサと風以外の音がする。そう雪が降ってきた。当然、猛吹雪。その後、雨。と、二日目はテントに閉じ込められたまま一日を過ごす。人生で初めての閉じ込め。つらいですなしかし。

三日目。本日もあまり天候がよろしくないが、とりあえず登る。途中からまめができて長官山手前で、他の二人と別れハイク終了し、滑り出す。写真で見えているちょこっとしたピークからのドロップ。上部はかなり滑りづらいが真ん中くらいからところどころ吹き溜まっててなかなかおもろい。長官山ピークから滑った二人と落ち合いベースへ戻る。

ベースに戻り、テントでマターリしてるとなんだか今日はサンセットがきれいそうだ。ということでポン山まで戻って夕日を拝むことにした。夕日を見ながら振り返れば赤く染まった山。なんとも風情のある瞬間。しかし、まだピークは顔を出さず。いいかげん見たい。しかし、まわりは雲ひとつないのだが、利尻に当たって雲ができ、利尻を過ぎると雲が消える。結構、この光景を見ているとむかつく。しかし、相手は自然。こればっかりは、信仰心をもって御願いするしかない。

明け方は雨もパラついたが、森林帯を抜けると晴れてきた。眼下に広がる町並みに思わず目を奪われる。


1.なかなかの尾根歩き。風吹くと結構怖い。

2.ドロップポイントより行き来するフェリーを見る。

3.ガスってきたのでとっとと滑る。視界が利かず上部の溜まっている部分を全開で行けないのがちと残念。

1ターン1ターンごとに海が見える。まさに海に向かって滑っている感じ。しかし、何発あてただろ? rider coba

rider yu-ki rider gucchi

1.

1.下部についておもわずにんまり見上げる二人。

2.しかしいい山過ぎる。何度も行きたいですな・・・
  遠いけど。見えているのはまだまだ一部分よ。

結構満足してベースに戻り、乾燥のため、ベースを下のキャンプ場まで下げる。利尻富士温泉に入りセイコマでがっつり買い物して寝る。

帰る前日にようやっとピークが顔を覗かせてくれた。やっぱかっこええ。まだまだ攻めるところいっぱいあります。
今日の夕日もまた最高。奥に見えるのが礼文島。

さていよいよ利尻を去る日がやってきた。名残惜しいが、まだ未練を残して帰ってくるのもいいものである。本日はベースからのスタート。疲労が溜まった体にはちとつらい。なんて弱音をはきながらてくてく登る。

本日は単独行動。途中で別れて初日から気になっていた斜面を登る。ハイシーズンならこのバンクもよさげ。順調に距離を稼ぐ。

登りながら初日滑った斜面を見る。あっ。とここで10m位滑落。アイゼンに切り替えようと思って、あそこでと決めた直後の出来事であった。未熟ですな。

長官山を望む。はてどこ滑りまひょ。今日はラインより白い雪のとこ滑ろっと。意外と体力残っていて、写真左から長官山からピーク方面をつめる別れた二人と、右から巻いて合流しようか、さっさと降りてひとり風呂ビール昼寝、とシケコムか、しばし考える。・・・・zzzz・・・・。んっおっ、いかんいかん寝てしまった。ん・・・雲も来ているし・・・帰ろっと。何はともあれ時間は有り余っているということで再び。

とまあ休憩タイム。なんて最高な景色。海の青さと白い雪。

白いところはむふふふなんて考えてたわたしゃーバカでした。フルスピードでレギュラーの壁につっこんでいくとそこは、カリコリの世界。結構冷や汗もの。山の滑りとしてはただの無謀な勘違い君。でもこんなあたしゃの気持ちもわかるっしょ。

そしてお決まりの眺海当込自然管が待っているのよん。ぐへへ。

帰りのフェリーターミナルから。左に伸びる一筋の沢が2ラン目の沢。こうしてみてもいいっすね。

利尻よありがとう。またよろしこ。なんかruweにこんなシーンあったような・・・。

と利尻を去り、一行はパウダーの期待を抱きつつ一路大雪へ。まーーーーーすぐな道をひたすら飛ばしやって来ました旭川。まとりあえず夜町探索。おっミニすすきのじゃーー。と興奮するもさきだつもの無い我々はおとなしく運動公園でテン泊。さすがは運動公園、夜は暴走族の溜まり場と化したらしく寝られん人もいた様子。(私は全く気づきませんでした。)

朝遅めの起床。起きたら中学生に囲まれているって・・・中体連??と怪しまれながら食事を済ましいざ旭岳へ。昼過ぎの到着ということで宴会モード。近くのYHで風呂かりて就寝。きつねをはじめてみましたよ。

旭岳、名前は良く聞きますが不勉強な私にはこんな山だったとはつゆしらず。なべさんから聞いた地獄谷を目指す。って地獄谷しかないじゃないの。お気軽短時間コースは。と当てにしていたパウダーもなく、ただ風邪ひいただけの重苦しい気分でてくてく登る。

登って行けばテンションあがるわけで、おいしそうではないですかなかなか。岩の出かたもかっちょええ。登りものぼり易いしいいっすよ。

金庫岩をバックに登頂前に滑るルートを確認する。ここの足元はふきだまっていてひょっとするとなんて淡い期待を抱いてみたりして。

旭岳はスチール撮影係だったため滑りありません。なくってよかったかな。えっなぜって。ちょーブレーキングスノーだったから。とほほです・・・・。明日から雨模様みたいということでさっさと撤収。楽しそうだということがわかっただけでいいのだ。ということで帰路に着く。札幌で久しぶりのノン自炊めし食べようということで、回転すしでたらふく食ってニセコについたとさ。しかし、私の旅はまだまだ終わってはおりません。ということで翌日函館へ。夜中のフェリーで青森入りし、再び八甲田によるのであった。さすがに雪ないかーなんて思いつつあがってみるが、やっぱりない。せっかくだからとツアーに出てみたら雪質は今トリップ中NO1。ストレスなしのざらめは、最後のご馳走でした。

宮様スキーのご一行様にあたりました。SPもスキーまでするとは大変ですな。

はずかしながら人生で始めてきくらげの正体がわかりました。この天然物でつくったラーメン最高でした。ありがとう。

おわり